椅子いろいろ
旭川シリーズの第3回目・最終回です.二日目は北海道東海大学旭川キャンパスに行って来ました.
月曜塾の事務局を務める金子さんの母校です.建築学科の大野先生・大矢先生にご案内していただきました.一番最初の写真は大学のメインの建物ですが,全国の他の東海大学同様,山田 守の設計です.山田守といえばお茶の水の聖橋,日本武道館,京都タワーなどが有名ですが,そういえば中央の塔はなんとなく京都タワーを思い起こさせます.山田守の建築はかなり古いものなのに,どこか遠い未来の建築のように感じてしまいます.特に長沢浄水場(1957)の美しさにはため息が出ます.
こちらの大学のすごいところは,さすがに家具の街・旭川にあるせいか,ものすごい椅子のコレクションがあるところです.図書館の展示室には世界の名作椅子がずらりと並んでいます.それ以外にも展示しきれないものがたくさんしまってあるというのだから驚きです.しかも学生さん達が普段利用する図書室にも何気なく名作椅子がおいてあります.(↓図書室)
何とももったいない・・・との思いがしましたが,考えてみると家具とは見て鑑賞する工芸品ではなく生活と共に使われることが本来なのだからもったいないと思うのは間違いです.ただ,あれを買うと○万円・・・と知っているだけに・・・.
さらに驚いたのが建築家・宮脇檀の住宅模型が保管されていたことです.一同それを見たとたんにあ然とし,しかも「お貸ししてもいいですよ・・・」のお言葉に色めきだちました.
後日みんなで話し合いましたが,どうにか釧路の設計者がみんなで「宮脇檀建築展」のようなものを開催できればと思っています.
思うに椅子が大好きだった宮脇檀さんだけに,その住宅模型が旭川の地にあるということは,ある意味納得いくことでもあります.