« 敷地を見に行く | コラム トップ | 再びサッカースタジアム »

パンテオン

映画「ダ・ヴィンチ・コード」が話題になっていますが,その原作者ダン・ブラウンの「天使と悪魔」という本もとてもおもしろいです.新しいローマ教皇を選出するコンクラーヴェを機にヴァチカンとローマ市内を舞台に物語は繰り広げられます.去年この本を読み始めた時,実際にローマ教皇の交代があり,とても興味深く思いました.
舞台のひとつに登場するのが写真のパンテオンです.
ptn01.jpg

ここに足を踏み入れたときの驚きと感動は今でもよく覚えています.静謐で厳粛な空間.求心性の高い円形の平面と断面.ドームの頂点に丸い開口があり,そこからの光が空間全体に広がります.それは私がそれまで体験したどんな建築空間とも違うものでした.
ptn02.jpg

ptn03.jpg
さらに驚くことはこの建物ができたのが2世紀初頭だということです.イタリアを旅していると西洋建築の原点はこの国にあることを実感します.
サッカーワールドカップでのイタリアの活躍を見て,今日はイタリアの建築を選びました.

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.mobi-archi.com/mt/mt-tb.cgi/11