タージ・マハール
世界遺産にも指定されているタージ・マハールは間違いなく世界でもっとも美しい建物のひとつです.
インドの西部,アーグラーという街にあります.ムガール帝国の皇帝が愛するお后の死を悲しみ,その棺をおさめるために建てた霊廟(お墓)です.何ともすごいお墓を建てたものです.
建物はすべて白亜の大理石で出来ています.しかし,都市化の影響による酸性雨のせいで劣化が進み,私が見に行ったときも足場が組まれて補修工事がされていました.大理石は酸に弱いので,外部に使うには注意が必要な材料です.といいつつそうそう使う機会のある素材ではありますが・・・.
この建物,もっとも美しいのは満月の夜,月明かりで見る姿だといわれていて,その夜だけは夜間も入場が許されています.そして,何とも幸運なことに私がこの街に行ったのが満月の夜でした.たしかにそれは何とも幻想的な美しさでした.
しかし,死後たくさんの人が訪れるところに眠るというのもなんとも落ち着かないような気もします.