屋内プール
今年の夏はプールで痛ましい事故があり,ずいぶん整備が強化されたようです.
画像は高知県の梼原町というところにある「雲の上のプール」です.平成10年に北海道木質構造開発協議会の活動で,全国の木造建築を視察に行った際,見に行きました.小屋組が張弦梁を採用した木造でできています.一般に屋内プールというと鉄骨造の寒々としたイメージですが,このプールは建物全体で地場産の杉が使われていて,とても温かい雰囲気でした.
「雲の上のプール」というネーミングですが,まさしくその通りで,雲海の上の山の中に忽然とあるといった感じです.そのせいか私たちが見学にいった夕方も,街中の普通のプールなら勤め帰りの人たちが泳いでいそうな時間帯ですが,画像のように誰も泳いでいませんでした.
このプールに隣接して隈研吾氏の設計による「雲の上のホテル」があります.こちらのまるで飛行機の翼のような屋根も木造でできているのですが,正直に言って木造で作った意味があまり感じられなくて残念でした.
最後は私がいつも泳いでいる釧路市の「鳥取温水プール」です.
建物はいたって普通の屋内プールです.残念なのはエントランスの部分がタイル貼りなのですが,冬期間はすべってとても危険だと言うことです.冬の間はいつもカーペット状のものを敷いてすべらないようにしていますが,どうしてあんなすべるタイルを採用したのかと思います.
いつか,50mの長水路のプールで泳いでみたいと思っています.調べてみると北海道ではたぶん札幌の平岸プールと,道立野幌運動公園のプール,それと函館市民プールの3ヶ所のようです.