コラム トップ

暖房のランニングコスト

 ここ数年私が設計してきた住宅は,深夜電力を利用した蓄熱式の暖房ばかりでした.場合によって補助的に融雪電力を使ったり,あるいはオーナーさんの意向でペレットストーブや薪ストーブを併設することもありましたが,メインの暖房は深夜電力でした.それというのもランニングコストが灯油など他の熱源に比べて安かったからです.

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温熱環境の計画

私が事務所に使っている建物はもともとは「コージィベール摩周南」という温泉付き分譲地のセンターハウスです.豊富な温泉を利用してその熱で暖房しています.これまで寒いと思ったことは無かったのに今年はちょっと事情が違いました.1月の上旬,ものすごく寒い日が続き,部屋が暖まり切らなくなりました.最低気温が連日-25度以下になり,一日の平均気温が-17度といった日が一週間くらい続いたのです.さすがに暖房能力が追いつかなくなったのでした.
厳寒の日の出

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住まいづくり講演会のお知らせ

建築家の山本厚生さんを講師にお招きして,住まいづくりに関しての講演会が開催されます.
日時:2009年8月1日(土) 14:00~16:00 (会場14:00)
会場:市立釧路図書館 4階 視聴覚ホール 定員150人 入場無料
    釧路市幣舞町4-6  TEL:0154-42-1411
パンフレットと申し込み用紙のダウンロードはこちら(PDFファイルです)

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ビフォー・アフター?

改修前外観
カフェうりむぅは古い家屋のリフォームで出来たお店です.もともとは画像のような木造モルタル塗りの建物.ただし外壁が通気工法になっていなかったこと,柱などの軸組も傷んでいる部分があると思われたこと,窓などの開口部を大幅に変更したかったことなどから,外壁のモルタル仕上げはすべて撤去し,同時に内部の仕上げも床・壁・天井すべて一度撤去しました.結果的に柱の一部は根本が腐っていたので根継ぎして補強しました.小屋組も弱いところは補強しました.
改修後外観
改修後の外観はこのように生まれ変わりました.

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ムンバイ(ボンベイ)

今年の11月にインドのムンバイで多数の死傷者が出たテロ事件がありました.テレビのニュースをみながら,「ムンバイってどこだろう?」と不思議に思っていました.かつて2年間もアジアとヨーロッパを旅していたことがあり,その間もっとも長く滞在したのがインドで,5ヶ月間を過ごしました.広い国なので隅から隅までというわけにはいかなかったけど,おおよそ一回りしたのでたいがいの都市は知っているつもりです.ムンバイがかつてのボンベイだということをようやく後で知りました.1995年にボンベイからムンバイに呼称が変わったようです.私があの都市にいたのはたしか1日か2日だったと思いますが,おおよそインドらしくない街だったように記憶しています.
ムンバイ(ボンベイ)の街並み

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北国における教室の向きと景色の見せ方

とある中学校の設計コンペで審査員に案の説明をし質疑となったところで,審査員の一人から突拍子もない質問を受けました.私達の案は普通教室を中庭に面して南向きに配置してありました.そのことを指して「これだと教室からは中庭の反対側のいつも影になった壁を見ることになるわけで,それは借景の見せ方として日本的ではありませんね?」というのです.私にはその時とっさには意味がわからず答えに窮しました.「借景??日本的???」意味不明です.後から考えて彼がいいたいのは景色の見せ方についてだと理解しました.わかりやすく言うとこういうことです.窓から景色を見るとき,その窓が南向きだと景色そのものはその背後から太陽光が注ぐいわゆる逆光になるので影になってよく見えません.逆に部屋の窓が北を向いていると,そこから見える景色は正面から太陽光を浴びた順光の状態になるのでよく見えることになりますが,部屋自体は北を向くことになるので部屋には陽が入らないことになります.

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カラマツと青森ヒバの家

先日竣工したBH邸(画像はこちら)では,構造材に北海道産カラマツを,造作材の多くに青森産のヒバを使っています.青森ヒバは私にとっては初めての材種でしたが,オーナーさんがぜひ使いたいとのことで,床や壁,建具枠などの造作材と土台に使用しました.ヒバにはヒノキチオールという成分があり,防虫殺菌作用があって独特のにおいがあります.実際家の中に入ると独特の木の香りがします.
BH邸居間

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聖アルバン教会

東京タワーの足下に小さな木造の教会があります.アントニン・レーモンド設計の聖アルバン教会です.経済優先の東京では文化的に価値ある建築も建て替えられることが多いのに都心に残っていること,関係者の方のご苦労多々と思います.かつては全面道路の拡幅で移動を余儀なくされたこともあったようですが,これからも末永く維持されていくことを望みます.
聖アルバン教会正面

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ふたたび水辺の整備

釧路で建築設計をしている仲間の集まり「月曜塾」の総会・新年会が1月28日にありました.新年会でお酒を飲むとあって,今回私は全日空ホテルに宿泊したのですが,画像は朝,客室の窓から撮影した釧路川河口右岸の様子です.釧路はもともとあまり雪のない街ですが,今年は特に雪が少ないのがおわかりいただけると思います.
釧路川河口
右側一番手前の中央にガラスのアトリウムがある建物が「釧路市観光国際交流センター」で,その奥のレンガ色の建物が昨年「宮脇檀の住宅展」の会場ともなった「道立釧路芸術館」です.そして,河口では現在,水深を深くする浚渫(しゅんせつ)工事が進められているのが見えます.ここに震度6弱の地震でも崩壊しない「耐震旅客船ターミナル」を建設し,さらには周辺の緑化も図られる工事が進められているのです.新聞の記事によると,官民あわせたまちづくりグループが結成され,その活用を検討し始めたとのことでした.

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エネルギーと環境問題

この冬,北海道ではとうとう灯油の値段が1リットルあたり100円を超えるようになりました.異常事態といってもいいと思います.5,6年ほど前までは40円くらいの値段だったのに,じわりじわりと値上がりし,今年になってグンとあがりました.灯油のストーブやボイラーを熱源にしている家では今年の冬は暖房費に相当の負担を強いられそうです.
ここ数年,原油高の傾向が続いていたせいもあって,最近は暖房の熱源を電気にする家が増えてきました.釧路地方では06年の新築住宅のおよそ7割がいわゆるオール電化住宅で,ガスや灯油を使わず給湯,暖房,調理コンロのすべてを電気に頼るようになっています.なかでも一番ランニングコストが問題になるのが暖房ですが,安価な深夜電力をつかう蓄熱暖房器だとあきらかにメリットがあります.2年前の月曜塾での勉強会の資料によると灯油単価が55円/Lくらいで石油による温水暖房(ボイラーによるセントラル暖房)がオール電化蓄熱暖房とランニングコストで同等となるそうですから現状の灯油単価では明らかに差があります.
蓄熱暖房機

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登録林分

さる10月24日に北海道木質構造開発協議会の活動で釧路市音別町にカラマツの登録林分を見学してきました.登録林分,聞き慣れない言葉です.実は見学中もこの言葉の意味がはっきり解らずにいて居心地の悪い思いがしていましたが,帰ってきてからネットで調べてすっきりしました.林分(りんぶん)とは香川県のこちらのサイトによると「林相(構成樹種、樹高の均一さ)がほぼ一様で、しかも周囲の森林とはっきり区別ができるような林地。」と解りやすい解説がありました.今回見学したのは民間の所有ですが,植林されてから54年と53年を経たカラマツの植林で,なおかつ行政機関(北海道)によって価値のあるものとして登録されたところです.紅葉の始まった森は色鮮やかで森の香り(フィトンチッド)を満喫しました.
カラマツの登録林分

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金山ダム管理所

月曜塾の観楓会二日目,やや二日酔いと寝不足気味のオヤジ達でしたが,そろって朝食をいただきログホテル・ラーチを出発しました.まずは近くの金山ダムへ向かいました.様々な土木建造物の中でもダムほどその巨大さに驚かされるものはありません.このダムの特徴は中が空洞になっている中空重力式ダムと呼ばれる構造にあるそうです.
金山ダム
ログホテル・ラーチのあるかなやま湖はこの金山ダムが出来たことによる人造湖で,空知川のこのダムの水は富良野,芦別などを経て石狩川に合流します.ずいぶん遠くまで流れていくものです.

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ふらの演劇工房

月曜塾の観楓会で見学してきた建物のリポート第二弾,ふらの演劇工房です.ドラマ「北の国から」の脚本でも有名な演出家・倉本聰さんが主催する劇団「富良野塾」がフランチャイズとする劇場で,運営は全国で最初にNPO法人を取得した「ふらの演劇工房」が行っています.設計は(株)中原建築設計です.工場長の太田さんに館内を詳しく案内していただきました.実は釧路の「浪花町十六番倉庫」が立ち上がるときもこの団体の方とはいろいろ交流し,アドバイスを受けたりしていた経緯があります.
ふらの演劇工房外観

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「宮脇檀の住宅展」開催中

釧路における「宮脇檀の住宅展」がいよいよ開幕しました
宮脇檀の住宅展 エントランス
この催しのためにこのところすっかりかかりっきりでさすがに少し疲れを感じているところです.でも昨日一昨日と私は会場係でしたが,入場無料なのでさして関心の無い人もいるかと思っていたら,たいがいの人がとても熱心に時間をかけてみてくれるのには驚くと共にとてもうれしくなりました.

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宮脇檀の住宅展

「宮脇檀の住宅展」開催のお知らせです.私が所属する(社)北海道建築士事務所協会釧路支部の設立40周年記念事業です.
日時:平成19年8月31日(金)~9月6日(木)〈9月3日(月)は休館日〉
場所:北海道立釧路芸術館 展示ホール 午前9時30分~午後5時 (入場無料)

そもそもの始まりは去年の6月,「旭川家具木工祭」に行ったときのことでした.その際,北海道東海大学旭川校で,かつて全国を巡回した「宮脇檀展」の展示物が保存されていることを知り,お借りできると聞きました.おりしも私の所属する事務所協会釧路支部が設立40周年をむかえるとあって,その記念事業にと企画が始まりました.
今回の展示は合計90点にもおよぶ建築模型と,設計図や建築写真で宮脇檀の住宅を紹介するのに加えて,宮脇檀が愛用していた椅子を中心とした世界の名作家具や事務用品などの様々な小物も展示します.この企画が可能になったのも生前の宮脇氏とたいへん親交の深かった織田憲嗣先生はじめ,北海道東海大学くらしデザイン学科の大野先生・大矢先生のおかげです.
PDFファイルによるパンフのダウンロードはこちら

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ゴミ焼却施設の見学

建築設計事務所協会釧路支部主催の企画で釧路広域連合清掃工場を見学してきました.
釧路広域連合清掃工場外観
釧路広域連合とは,釧路市・釧路町・鶴居村・白糠町により構成される可燃ゴミの処理のための行政の集まりです.去年完成したこのゴミ焼却施設は「流動床式ガス化溶融炉」という最新式ともいえる設備です.

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ちいさいおうち

蕎麦が好きで,昼食は毎日蕎麦でもいい私です.家でも作りますが,お店にもよく食べに行きます.量が少ないお店ではまず冷たい蕎麦を食べてからあたたかい蕎麦も食べます.そんなわけで旅先でもお蕎麦屋さんに行くことがしばしばですが,東京のお蕎麦屋さんでお気に入りなのが画像の神田「まつや」です.
matsuya.jpg
池波正太郎も常連だったというお店で,おいしいのはもちろんのこと,値段も高くないし量もあるのでお薦めです.いくらおいしくても量が極端に少なかったり値段が高かったりするのは嫌です.このお店,JRの神田駅と秋葉原駅の中間あたりにあるのですが,ご覧のように周囲を高いビルに囲まれている木造の古い建物です.これを見て思い出すのが,子供の頃に見ていた絵本のちいさいおうち です.とても有名な絵本なのでご存じの方も多いと思いますが,田舎の小さな家がしだいに周囲が都市化していってビルに囲まれてしまうというお話しです.作者のバージニア・リー・バートンには他にもとてもおもしろい絵本があって,子供の頃すり切れるまで繰り返し読んだ覚えがあります.

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「地材地消住宅」完成見学会のご案内

建設段階でも見学会をした,できるだけ地元の木材を使ったTY邸が今週いよいよ完成するので,広く一般の方々に見ていただきたく,一般公開する事となりました.
日時:平成19年6月2日(土)・3日(日)の2日間
時間:午前10時~午後6時
場所:川上郡弟子屈町美留和465-3

    (国道391号線沿い・さけますふ化場近く.国道の敷地入り口にのぼりが立っています.)
PDFファイルによる案内図のダウンロードはこちらからどうぞ
お問い合わせ先:MOBI(モビ)建築・都市研究所 辻谷 0154-55-0615
            株式会社イー・ワークス 芳賀      0154-23-5960

室内
今回の住宅では柱・梁等の構造部材の多くに,国有林のパイロットフォレスト(標茶町・厚岸町)産からまつの無垢材や集成材を使っています.しかもボードに覆われることなく表しのままの部分がありますので,その美しい色合いや木目がご覧いただけます.その他,外部の板張りには厚岸町の道有林産とどまつを,内部の壁仕上げには津別町で生産しているからまつの合板を使用するなど,地場産の木材にこだわり,木の柔らかさ・あたたかさ・やさしい香りいっぱいの建物となっています.住宅に使用している全木材のうち,8割あまりが道産材です.

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校舎の思い出

3月末の「地産地消モデル住宅・見学会」の時,弟子屈中学校に立ち寄り,から松の集成材でできた天板の机を見てきました.これも道産材普及のための補助事業です.弟子屈中学校は私の母校で,中に入ったのは卒業以来ですから29年ぶりのことでした.弟子屈町のウェブサイトによるとこの校舎ができたのが1968年で,私が通っていた時点で築10年ほどだったことがわかりました.当時私が通っていた小学校はまだ木造で暖房も石炭ストーブでしたから,鉄筋コンクリートでスチーム暖房の中学校はとても新しく感じました.
から松の机

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軽井沢の教会

軽井沢には早くから外国人宣教師が入ったこともあり数々の教会があります.「聖パウロカトリック教会(旧聖ポール教会)」はアントニン・レーモンドの設計です.札幌にある「聖ミカエル教会」と比べると丸太で構成されたトラス構造など共通点が多くありますが,ひとまわり小さいかわいらしい教会です.元来ヨーロッパの出身であるレーモンドが設計したキリスト教会でありながら,どことなく日本的な自然観がただよう空間になっています.
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軽井沢山荘

4月の末,たまっていたマイレージを使って,連休前のまだ静かな軽井沢に行って来ました.こぶしの白い花が満開で,桜も咲き始めていました.
軽井沢に行こうと思った理由のひとつが画像の「軽井沢山荘」をぜひ見たいと思っていたからです.吉村順三設計のあまりにも有名な名作です.今までに何度も図面は見ていますし,いろいろな本で写真も見ていました.長年恋いこがれていたあこがれの人に会いに行くようなものです.ただし,個人の住宅なので敷地の外からそっとうかがうだけでしたが,それで充分でした.私にとってはその建物がどんな場所にあるのかそれを体験できればそれでいいと思いました.
軽井沢山荘

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地産地消への取り組み

先にご案内していた「地材地消モデル住宅」の見学会は無事終了しました.私は当日,今回の取り組みの中心的な役割を担ってくださった丸善木材さんから朝,20名ほどの方と一緒にバスに乗りこみました.途中,弟子屈中学校に立ち寄り,道産材普及の事業で天板をから松の集成材にした机を見学したのち,美留和の現場に向かいました.雪解けのこの時期,あいにく敷地内は足下が悪い状態でしたが,釧路管内各地から50名ほどの方々が集まるにぎやかな見学会となりました.
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高齢者の住まい

月曜塾の仲間であるT設計のIさんからご自身が現場を担当した特別養護老人ホーム「さくらの里」の完成内覧会の案内があったので見学に行ってきました.いわゆる「新型特別養護老人ホーム(新型特養)」といわれる施設です.
さくらの里01.jpg
その特徴は全室個室でそれが10部屋がひとまとまりになっていて食堂等を共有する,ユニットケアという小規模な生活単位で構成されていることです.それまでの「新型」ではない特別養護老人ホームは,2人部屋・3人部屋といった多床室で,さらに大食堂が一ヶ所というのが主流でした.ユニットケアという方式は認知症の人が対象のグループホームで一般的なので,ご存じの方も多いとおもいます.

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近代建築の五原則

年末にヨーロッパを建築行脚してきたMさんが,先の月曜塾例会で撮ってきた写真を見せてくれました.その中にあったひとつがル・コルビュジエ設計の「サヴォア邸」でした.写真を見ながら,かつて大学に入って間もない頃,この住宅(正確には別荘)のスライド写真を見せられて「近代建築の5原則」について教わったことを思い出しました.おそらく建築を学ぶほとんどの学生が同じような体験をしていると思います.
「近代建築の5原則」とは「ピロティー」,「屋上庭園」,「自由な平面」,「横長の窓」,「自由なファサード」です.一般の方には何が何だかよくわからないと思いますが,要はそれまでのヨーロッパにおけるレンガや石を積み上げた伝統的な組積造の建築ではできなかったことで,産業革命以後の技術革新における鉄骨造や鉄筋コンクリート造によって建築的に可能になったことを5つあげたということだと思います.
チャンディガール01
画像はル・コルビュジエが都市計画をしたインドの都市・チャンディガールです.

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内部建具

住宅には少なからずドアや引き戸といった内部の建具があります.中には「違いがわかる男」でも有名な建築家・清家清さんの自邸のように内部建具がひとつも無い住宅もありますが,かなり例外です.(この清家邸については 「私の家」白書 戦後小住宅の半世紀 に詳しくあります.)
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なぜ建具が必要かというと,やはり部屋の独立性を高めるためということになると思います.光や音が洩れないように,また視線を遮るためといった機能です.でも場合によっては光が通った方がいい場合もあります.画像は玄関ホールから居間に入るドアです.玄関ホールが暗いので少しでも居間の光が入るように大きな透過性のポリカーボネート板が入っている框(かまち)ドアです.ガラスの場合は割れると危険なので強化ガラスを使いますが,ここでは乳白で2重になったツインカーボというものを使っています.多少の衝撃にも割れませんし,仮に破損してもガラスのように破片で怪我をする危険がほとんどありません.

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寝室

イギリスを旅したとき,B&Bと呼ばれる一般の民家に何度か泊まりました.B&BはBed&Breakfastの略で朝食付きの宿のことです.日本のビジネスホテルのようなところもありますし,一般の民家で民宿のように営業しているところもあります.最初の画像はスコットランドのピットロホリー(Pitlochry)という街で宿泊した部屋です.いわゆるロフトというか最上階の小屋裏のような部屋でした.窓は画像のトップライトだけです.広くはありませんがそれでいてなんとなく落ち着きました.
ピットロホリーのB&B

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地球温暖化

暖冬です.テレビの解説によるとエルニーニョ現象の影響だそうですが,やはり地球温暖化が進んでいるように感じます.私の住む釧路はもともと冷涼な気候なので,「すこしくらい温暖化したほうが過ごしやすいかな」などと勝手なことを考えてしまいますが,長い目で地球全体の環境を考えるとやはり何とかしなければならないのだと思います.特にモルディブのように島々で成り立つ国は,温暖化で海面が上昇すると水没してしまうので問題は深刻です.
ヴェネチア.jpg

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しな合板

かつて建築雑誌でローコスト住宅として紹介されるのにしばしば登場していた素材がしな合板(しなベニヤ)です.確かにしな合板は木目がおとなしく全体に白っぽいので,シンプルで質素な感じがします.私もそのスマートさが好きでこれまで幾度となく設計に取り入れてきました.ただしそれがローコストにつながるかどうかというとちょっと疑問です.しな合板そのものは確かにあまり高い材料ではありませんが,それをきれいに張ろうと思うと大工さんの技量も必要ですし,なにより手間がかかるからです.ローコストの住宅をつくろうと思うと,材料に安いものを使うだけではなく,つくる手間もかからないようにしなければなりません.画像はしな合板をを3尺(900㎜)角にして目透かし張りにした例です.合板をぴったり突きつけるのではなく少し間を開けて張る方法です.
MZ邸居間

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地材地消

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住宅を主にあつかった建築雑誌をみていると,日本各地で地元の山の木を使った住宅建設の取り組みがあることがわかります.本州の多くの地方では杉,北海道ではカラ松です.私が所属する北海道木質構造開発協議会も地場産カラ松の有効利用についての取り組みをしています.以前に埼玉で同様の活動をしている「埼玉住まいの会」の方々を訪ねたことがあります.そこでは西川材といわれる地元埼玉の杉を使った住宅に取り組んでいました.設計者の有志グループが木材供給者や工務店と連携して,地場産木材を使った住まいづくりに取り組んでいます.北海道でこうした取り組みを表現することばに「地材地消」というのがあります.地元の木を地元で消費しようという意味です.元々は「地産地消」という木材に限らず農作物などについてのことばから派生しています.いわゆるスローフード運動と同義といっていいと思います.
地元,言い換えれば国産の木材を使うことがなぜ重要なのか,それには地球温暖化を防ぐための環境問題,それと地元の林業を支えようという経済的な側面があります.

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あたたかい照明

冬至が近いこの季節,日が暮れるのが早くなりました.今日の釧路は夕方4時半ころには真っ暗になっていました.家の中で照明をつける時間も長くなります.住宅のインテリアでは照明をどうするかというのはとても大切な要素です.多くの人は昼間は仕事などで家にいませんが,夜は明かりのともる家で過ごすことになります.私は基本的に住まいの明かりは白熱灯のあたたかい光が望ましいと考えています.
ペンダント
画像はコードで天井から吊り下げる「ペンダント」といわれる種類の照明器具です.木をつかった室内の仕上げにあわせて木でできた器具を選びました.大きな吹き抜けのような空間ではそこにペンダントを下げることでより広がりが感じられるようになることがあります.

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アルヴァ・アアルト

フィンランドの建築家アルヴァ・アアルトは大好きな建築家の一人です.彼の手がけたほとんどの住宅がフィンランドの森の中にあり,そんな状況が私が生まれ育った北海道に共通するのもひとつの理由かもしれません.自らも建築家である斎藤裕さんによる本「ヴィラ・マイレア」を購入しました.
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アアルトの代表的な住宅で,斎藤さんの撮影した写真も素晴らしいのですが,アアルトの残したスケッチをもとにその設計過程を解説した文もとても参考になりました.

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内と外

日本建築の特徴のひとつに内部と外部が連続して一体になった空間というのがあります.襖や障子を開け放すと室内と縁側,そしてお庭が連続してあるというものです.しかし,寒冷地である北海道ではなかなかあのような開放感のある建築ができません.一年の大半で暖房が必要なこの地では,家は厳しい自然環境から我が身を守るシェルターのような存在で,壁には断熱材を詰め込み,熱の逃げやすい窓は出来るだけ小さく・・・と,内と外の区別をはっきりさせる建築になります.しかし,伝統的なあの開放感のある日本建築へのあこがれは強く,なんとか擬似的に内と外の中間的な空間が出来ないものかという試みは,北海道の設計者にとっていつも重要なテーマです.
kn邸のサン・デッキ

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大聖堂

ケルンの大聖堂を見たとき,とにかくその大きさ,高さに驚きました.それもそのはずで,Wikipediaによりますと,ゴシック建築としては世界最大(高さ157m)で,1884年にアメリカでワシントン記念塔(高さ169m)ができるまでは世界一の高さだったそうです.
夜のケルン大聖堂

ライン川とケルン大聖堂
あの高い塔にはエレベーターがあって,それで上まで上がり,階段で下りてきた記憶があります.

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廊下

比較的小さな家をプランニングする際は,できるだけ廊下のような通路空間を作らないようにします.廊下を経て各部屋があると,それぞれの部屋の独立性は高まりますが,家全体の一体感が損なわれます.小さな家の場合は家族が集まる居間を中心に,そこから各部屋に直接出入りできるようにして,一体感と空間の広がりが感じられるようにします.また,限られた面積の中で廊下をなくすことで各部屋がすこしでもゆったりするようにという意味もあります.しかし,廊下は無ければいいというものでもありません.大きな家で部屋数が多くなるとどうしても廊下が必要になってきます.また,機能が全く違う部屋と部屋を移動する際は緩衝地帯というか気分を変える空間として廊下は有効です.職住が一緒の場合など,住まいから仕事をする部屋に移動する際,廊下を経由して気分を変えるとか,居間から廊下という緩衝地帯を経てトイレに行くとか,そうした役割が廊下にはあります.
UT邸廊下
この家ではプランニング上,廊下がけっこう重要になりました.それゆえ印象的な空間にしようと考えました.すり板ガラスの天井の上には屋根のトップライトがあり,昼間には柔らかい光が落ちます.夜も白熱灯の光であたたかい雰囲気になります.

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北の家図鑑

今日は月曜塾の例会日で,先日の南大通周辺での町歩きで他の班が撮影した写真を見ることができたので,その中から画像を載せようと思いました.
でも,その前に釧路の古い建物を知る上でとても参考になる本をご紹介します.涌井義美さんという方が絵と文をかかれた「釧路発 北の家図鑑」です.
北の家図鑑 表紙
明治から昭和の初期にかけて建てられた,主に住宅を中心に釧路の古い建物をイラスト入りで解説した本で,釧路の古建築を知るにはとても参考になる貴重な本です.

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豊潤な神々

インドは宗教と生活がとても密接につながっている国です.ほとんどの人がヒンドゥー教もしくはイスラム教ですが,ほかにもいくつかの宗教があります.画像はインド西部のグジャラート州・アーブ山にあるジャイナ教の寺院のドームを見上げたところです.
アーブ山ジャイナ教寺院ドーム
ジャイナ教は仏教とほぼ同じ頃,つまり紀元前5世紀ころが起源で,特徴のひとつとしてアヒンサー(不殺生)という教義があります.仏教にも同様の教えがありますが,このような生き物を殺してはいけないという考えはインドには今も根強く,多くの人が野菜しか食べない菜食主義(ベジタリアン)です.インドで売っている蚊取り線香はそのようなわけか,あまり効果がありません.

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アルハンブラ宮殿

スペイン南部アンダルシアグラナダという街にあるのがアルハンブラ宮殿です.ロドリーゴ作曲のギター曲「アルハンブラ宮殿の思い出」でも有名です.
アルハンブラ宮殿01

アルハンブラ宮殿02
13-14世紀に建てられたイスラム建築で,中庭(パティオ)のなかに水が取り入れられている涼しげな建築です.イスラム建築の特徴である,幾何学的な模様による装飾はここでも一緒です.ヨーロッパの中ではトルコより西はキリスト教圏ですが,イベリア半島の南部にくるとふたたびイスラム建築が現れます.

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アルテピアッツァ美唄

以前から行ってみたいと思っていたアルテピアッツァ美唄に行ってきました.美唄市出身の世界的彫刻家・安田侃(やすだ かん)氏の彫刻が並ぶ芸術空間です.
アルテピアッツァ美唄01

アルテピアッツァ美唄02

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久々の上京

久々に東京に行きました.今回は時間が限られていて,考えた末に秋葉原にある照明とインテリアのヤマギワ リビナ館と丸の内にあるコンラン・ショップに行って来ました.
ヤマギワ リビナ館
秋葉原の駅をでると,噂に聞くメイドスタイルの女の子達がチラシを配っていて,ちょっと異様な雰囲気でしたが・・・.

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窓周りの結露対策

北海道のような寒冷地での住まいづくりで気をつかうことのひとつが結露対策です.特に窓周りは要注意です.最近の断熱サッシとガラスは性能が良くなったとはいえ,やはり普通の壁の部分に比べると断熱性能が劣るため,結露が生じやすいのです.中でも北向きの窓,掃き出し窓のように大きな窓,出窓は熱が逃げやすいので,結露も発生しやすいところです.
窓下のパネルヒーター
一般に温水のパネルヒーターで暖房する場合は画像のように窓の下に設置します.この住宅の場合はメインは床暖房なのですが,この窓が北側に位置する比較的大きな窓なので,結露とコールドドラフト(窓面で冷やされた空気が重くなり下降気流となって床面を冷たい空気が流れる現象)を防止するためにパネルヒーターを設置しています.

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中国のトイレ

今日はやや尾籠な話で恐縮ですが,中国のトイレについてです.ツアーで大きな西洋式ホテルに泊まり続けるなら問題は無いのでしょうが,貧乏旅行で中国の一般の人たちが泊まるような旅社に泊まるとなると直面するのが,画像のような中国式トイレです.
中国の公衆トイレ
ここはまだ撮影に耐えられる状況だったので撮りましたが,もっともっとひどいところがたくさんありました.人々は前向きでつまりお尻を奥に向けて用を足します.わきあいあい,隣の人とおしゃべりをしている人たちもいます.

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木造住宅の耐震強度(その3)

建物に加わる横方向の力(外力)には風圧力地震力があります.建築基準法でも,これらの外力に対して建物が倒壊しないように筋交(すじかい)などが入った耐力壁を設けるようにとの規定があります.
木造住宅軸組図
木造在来工法の骨組み(軸組)を簡単に述べると,基礎の上に土台を敷き,その上に柱が立ちます.柱の頂部を桁,もしくは梁がつなぎます.土台と柱,柱と桁の各接合部(仕口)は基本的にはピン接合と呼ばれるもので,自由に回転します.ちょっとわかりにくいかもしれませんが,図の上のほうのように,横方向から力が加わると,簡単に変形し倒れることになっています.

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バックパッカーのオアシス・カトマンドゥー

ネパールはアジアを旅するバックパッカーにとってオアシスのような休憩地です.陸続きのインドもとても魅力的な国ですが,インドを長く旅してネパールに行くと自分がいかにインドで緊張していたのかがわかります.それほどネパールは心の休まる国です.
カトマンドゥの子供達
そのネパールの首都がカトマンドゥです.

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木造住宅の耐震強度(その2)

ここでは在来工法の木造住宅を前提に話を進めます.
木造住宅で構造強度を検討するとき,その建物にはたらく力には大きく分けて鉛直方向の力(荷重)と水平方向の力(外力)があげられます.(このほかにも土圧や水圧などもありますが,今回は木造の架構に関連することだけに限定します.)この内,地震による力は主に横方向の力で,後者の外力の一種ですが,今日は前者の鉛直荷重について述べたいと思います.その意味では耐震強度についてというより,一般的に木造の強度についての話です.
鉛直荷重

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木造住宅の耐震強度

昨年末発覚したいわゆる耐震強度偽装事件により,建築士の資格についての建築士法の改正,建築確認制度に関する建築基準法の改正など,建築に関連する多くの法制で現在見直しが検討されています.私も毎日のように伝えられるそれらの情報に,目が離せない日々です.その中でも先日木造住宅においても建築確認において耐震強度の審査が義務化された<朝日新聞記事へのリンク>という報道がありました.これまでは確認申請において構造計算の審査が義務づけられていたのは鉄筋コンクリート造などの大規模な建物で,2階建て以下の一般的な木造住宅は建築士の設計であれば審査は除外されていました.
木造在来工法の軸組

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建築の外皮

建築の本質のひとつに「内と外の境界をつくる」ことがありますが,その意味でフランス人建築家ジャン・ヌーベルはたいへん秀でた存在です.
アラブ世界研究所外観
画像はフランス・パリにある「アラブ世界研究所」です.アラブ文化というとイスラム教ですが,そのイスラム建築に特有の装飾をカメラレンズの絞りに似た機構でなぞっています.

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間接照明

建築家・吉村順三のことばに「欲しいのは光であって,照明器具ではない.」[講演対話シリーズ=住宅を語る 吉村順三]というのがあります.この考えを突き詰めると,造作の一部に光源が隠れる間接照明となるかと思います.
SG邸廊下の間接照明
画像は廊下の片側いっぱいに設けた収納の上下に間接照明の蛍光灯を設けた例です.突き当たりは玄関の下駄箱です.間接照明だけだと,収納の扉を開けたときに中が見えにくいので,天井にもダウンライトが設置してあります.画像はすべての照明がついた状態で撮影してますが,間接照明だけつけると,収納の扉と床と天井の間だけから光がもれて,なかなかいい雰囲気になります.

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浪花町十六番倉庫

釧路の浪花町十六番倉庫古いレンガ倉庫を文化施設に保存・改修した建物です.NPO「浪花町十六番倉庫」により運営されています.早いもので今年で運営7年目となります.
浪花町十六番倉庫外観
この倉庫の改修にあたり,私は月曜塾の一員として深く関わることになりました.1998年からの2年あまりの期間です.

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文化の交流点・イスタンブール

イスタンブールは東洋と西洋の混じり合うとても魅力的な街です.
アヤ・ソフィア外観
代表的な建築のひとつにアヤ・ソフィアがあります.
元々はビザンティン様式のキリスト教の大聖堂ですが,15世紀のオスマントルコの征服によりイスラム教のモスクに転用されました.

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釧路の「かお」

釧路の街を代表する「かお」といえる建物はなにか?と問われると,やはり釧路川の対岸から見た釧路フィッシャーマンズワーフMOOかなと私は思います.釧路が生んだ建築家・毛綱毅曠氏によるデザイン(設計は他の事務所との共同)です.
MOO外観
港町に並ぶ倉庫をモチーフにしたスカイラインのデザインはどこか懐かしい感じがしますし,港町特有のにぎわいや,時間や天候によってはちょっとうらさびしい感じもします.毛綱建築の中では,もっとも親しみやすい外観かもしれません.

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パルテノン神殿

20代の時の長い旅で,最後に行き着いたのがギリシャのアテネでした.その地のアクロポリスという丘に建つのが古代ギリシャのアテナ神を祭るパルテノン神殿です.
パルテノン神殿

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コレクティブハウジング

釧路町でできたばかりの「遠矢コレクティブセンター」と「遠矢公営住宅」を見てきました.建築設計事務所協会釧路支部での見学会でした.
遠矢コレクティブセンター正面
「釧路町型コレクティブハウジング」の画期的試みです.

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第二のふるさと・ネパール

ナムチェ・バザール(標高3440m)は世界の最高峰エベレスト山の裾野・クーンブ地方の交易の中心地です.この街では毎週土曜日に画像のようなバザールが開かれます.周辺の人々はこのバザールを目指して自分の村でとれたものを背負い,街に集まってきます.その賑わいは大変なものです.
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ヒマラヤの山々をめぐるトレッキングをしている間は,その素晴らしい景色と人々の人なつこい笑顔にふれ毎日が楽しくて夢のようでした.そして初めての場所なのになぜかなつかしい思いがしていました.

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音楽の都ウィーン

今日も私の大好きな街を取り上げます.オーストリアの首都ウィーンです.この街は見所がありすぎて困ってしまうのですが・・・.
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ウィーンといえば音楽の都,これはウィーン国立オペラ劇場です.残念ながら私が行ったときウィーンオペラは日本に公演に行っていました.ですからフォルクスオパーのほうで,ヨハン・シュトラウスの「ウィーン気質」というオペレッタを観てきました.ことばは当然わかりませんが,とても楽しかったです.日本ではクラシック音楽はなんだかとても高尚なもののように思われているところがありますが,ウィーンでは誰もが楽しむ大衆芸能なのだいうことを実感しました.

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間取りの手帖

不動産広告に載っている変な間取りを集めた本「間取りの手帖」はなかなか楽しい本でした.
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60年代を思わせるなんともレトロな装丁ですが,おそらく本のタイトルからいっても,硬派の婦人向け雑誌「暮らしの手帖」を意識してのことだと思います.

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釧路湖陵高校同窓会館

先日,私の母校である釧路湖陵高校同窓会館に行って来ました.今年は私の学年が同窓会の幹事を担当する年で,その幹事会が同窓会館であったのです.
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この建物の設計者が1960年に湖陵高校を卒業している毛綱毅曠(もづなきこう)氏です.

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