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住まいづくり講演会のお知らせ

建築家の山本厚生さんを講師にお招きして,住まいづくりに関しての講演会が開催されます.
日時:2009年8月1日(土) 14:00~16:00 (会場14:00)
会場:市立釧路図書館 4階 視聴覚ホール 定員150人 入場無料
    釧路市幣舞町4-6  TEL:0154-42-1411
パンフレットと申し込み用紙のダウンロードはこちら(PDFファイルです)

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東京聖十字教会

上京したついでに以前から気になっていた東京聖十字教会を見学してきました.東京は梅雨の季節.道産子の私には湿度をともなう暑さがかなり堪えましたが,見に行ってやっぱりよかったと思いました.
東京聖十字教会外観
巨匠アントニン・レーモンドの設計です.世田谷区の住宅街の中にひっそり建っています.私の住む周辺は酪農地帯で,牧草などを保管しておくいわゆる「D型ハウス」という鉄骨の巨大なプレファブ建築をよく見かけますが,外観はそれと同じような感じです.

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聖アルバン教会

東京タワーの足下に小さな木造の教会があります.アントニン・レーモンド設計の聖アルバン教会です.経済優先の東京では文化的に価値ある建築も建て替えられることが多いのに都心に残っていること,関係者の方のご苦労多々と思います.かつては全面道路の拡幅で移動を余儀なくされたこともあったようですが,これからも末永く維持されていくことを望みます.
聖アルバン教会正面

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ふらの演劇工房

月曜塾の観楓会で見学してきた建物のリポート第二弾,ふらの演劇工房です.ドラマ「北の国から」の脚本でも有名な演出家・倉本聰さんが主催する劇団「富良野塾」がフランチャイズとする劇場で,運営は全国で最初にNPO法人を取得した「ふらの演劇工房」が行っています.設計は(株)中原建築設計です.工場長の太田さんに館内を詳しく案内していただきました.実は釧路の「浪花町十六番倉庫」が立ち上がるときもこの団体の方とはいろいろ交流し,アドバイスを受けたりしていた経緯があります.
ふらの演劇工房外観

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「宮脇檀の住宅展」開催中

釧路における「宮脇檀の住宅展」がいよいよ開幕しました
宮脇檀の住宅展 エントランス
この催しのためにこのところすっかりかかりっきりでさすがに少し疲れを感じているところです.でも昨日一昨日と私は会場係でしたが,入場無料なのでさして関心の無い人もいるかと思っていたら,たいがいの人がとても熱心に時間をかけてみてくれるのには驚くと共にとてもうれしくなりました.

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宮脇檀の住宅展

「宮脇檀の住宅展」開催のお知らせです.私が所属する(社)北海道建築士事務所協会釧路支部の設立40周年記念事業です.
日時:平成19年8月31日(金)~9月6日(木)〈9月3日(月)は休館日〉
場所:北海道立釧路芸術館 展示ホール 午前9時30分~午後5時 (入場無料)

そもそもの始まりは去年の6月,「旭川家具木工祭」に行ったときのことでした.その際,北海道東海大学旭川校で,かつて全国を巡回した「宮脇檀展」の展示物が保存されていることを知り,お借りできると聞きました.おりしも私の所属する事務所協会釧路支部が設立40周年をむかえるとあって,その記念事業にと企画が始まりました.
今回の展示は合計90点にもおよぶ建築模型と,設計図や建築写真で宮脇檀の住宅を紹介するのに加えて,宮脇檀が愛用していた椅子を中心とした世界の名作家具や事務用品などの様々な小物も展示します.この企画が可能になったのも生前の宮脇氏とたいへん親交の深かった織田憲嗣先生はじめ,北海道東海大学くらしデザイン学科の大野先生・大矢先生のおかげです.
PDFファイルによるパンフのダウンロードはこちら

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ちいさいおうち

蕎麦が好きで,昼食は毎日蕎麦でもいい私です.家でも作りますが,お店にもよく食べに行きます.量が少ないお店ではまず冷たい蕎麦を食べてからあたたかい蕎麦も食べます.そんなわけで旅先でもお蕎麦屋さんに行くことがしばしばですが,東京のお蕎麦屋さんでお気に入りなのが画像の神田「まつや」です.
matsuya.jpg
池波正太郎も常連だったというお店で,おいしいのはもちろんのこと,値段も高くないし量もあるのでお薦めです.いくらおいしくても量が極端に少なかったり値段が高かったりするのは嫌です.このお店,JRの神田駅と秋葉原駅の中間あたりにあるのですが,ご覧のように周囲を高いビルに囲まれている木造の古い建物です.これを見て思い出すのが,子供の頃に見ていた絵本のちいさいおうち です.とても有名な絵本なのでご存じの方も多いと思いますが,田舎の小さな家がしだいに周囲が都市化していってビルに囲まれてしまうというお話しです.作者のバージニア・リー・バートンには他にもとてもおもしろい絵本があって,子供の頃すり切れるまで繰り返し読んだ覚えがあります.

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軽井沢の教会

軽井沢には早くから外国人宣教師が入ったこともあり数々の教会があります.「聖パウロカトリック教会(旧聖ポール教会)」はアントニン・レーモンドの設計です.札幌にある「聖ミカエル教会」と比べると丸太で構成されたトラス構造など共通点が多くありますが,ひとまわり小さいかわいらしい教会です.元来ヨーロッパの出身であるレーモンドが設計したキリスト教会でありながら,どことなく日本的な自然観がただよう空間になっています.
StPaul01.jpg

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コンサート・ホール

深夜,テレビで井上陽水のライブを見てしまいました.ライブの会場は東京・世田谷区にある昭和女子大学の人見記念講堂でした.このホールはかつて音響がいいことで有名で,クラシックのコンサートが盛んに開かれました.私も東京で大学生活を送っていた頃,一度行ったことがあります.ロシアのピアニスト,スヴャトスラフ・リヒテルのリサイタルでした.人見記念講堂のサイトでは過去の公演記録がありますが,これを見ると私がいったのは1983年1月9日の公演で,私が大学1年生の冬だったことがわかりました.真冬の日が短い頃だったのでホールに着いた頃は暗くなっていて外観の思い出はありません.
村上春樹がエッセイで,とても疲れているときにリヒテルのリサイタルを聴いてとても癒されたといったことを書いていましたが,たぶんそれはさらに先の1981年の演奏のことかと思います.私がリヒテルのコンサートで覚えていることは,貧乏学生にとってはかなり高額なチケット代だったこと,そしてクラシックの曲をあまり知らない頃だったので,プログラムの曲がほとんどわからず途中眠くなったことです.でも,今はチャイコフスキーのピアノコンチェルトとかバッハの平均律など,リヒテルのCDは愛聴盤になっています.

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アルヴァ・アアルト

フィンランドの建築家アルヴァ・アアルトは大好きな建築家の一人です.彼の手がけたほとんどの住宅がフィンランドの森の中にあり,そんな状況が私が生まれ育った北海道に共通するのもひとつの理由かもしれません.自らも建築家である斎藤裕さんによる本「ヴィラ・マイレア」を購入しました.
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アアルトの代表的な住宅で,斎藤さんの撮影した写真も素晴らしいのですが,アアルトの残したスケッチをもとにその設計過程を解説した文もとても参考になりました.

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アルヴァ・アアルト

フィンランドの建築家アルヴァ・アアルトは大好きな建築家の一人です.彼の手がけたほとんどの住宅がフィンランドの森の中にあり,そんな状況が私が生まれ育った北海道に共通するのもひとつの理由かもしれません.自らも建築家である斎藤裕さんによる本「ヴィラ・マイレア」を購入しました.
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アアルトの代表的な住宅で,斎藤さんの撮影した写真も素晴らしいのですが,アアルトの残したスケッチをもとにその設計過程を解説した文もとても参考になりました.

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豊潤な神々

インドは宗教と生活がとても密接につながっている国です.ほとんどの人がヒンドゥー教もしくはイスラム教ですが,ほかにもいくつかの宗教があります.画像はインド西部のグジャラート州・アーブ山にあるジャイナ教の寺院のドームを見上げたところです.
アーブ山ジャイナ教寺院ドーム
ジャイナ教は仏教とほぼ同じ頃,つまり紀元前5世紀ころが起源で,特徴のひとつとしてアヒンサー(不殺生)という教義があります.仏教にも同様の教えがありますが,このような生き物を殺してはいけないという考えはインドには今も根強く,多くの人が野菜しか食べない菜食主義(ベジタリアン)です.インドで売っている蚊取り線香はそのようなわけか,あまり効果がありません.

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アルハンブラ宮殿

スペイン南部アンダルシアグラナダという街にあるのがアルハンブラ宮殿です.ロドリーゴ作曲のギター曲「アルハンブラ宮殿の思い出」でも有名です.
アルハンブラ宮殿01

アルハンブラ宮殿02
13-14世紀に建てられたイスラム建築で,中庭(パティオ)のなかに水が取り入れられている涼しげな建築です.イスラム建築の特徴である,幾何学的な模様による装飾はここでも一緒です.ヨーロッパの中ではトルコより西はキリスト教圏ですが,イベリア半島の南部にくるとふたたびイスラム建築が現れます.

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アルテピアッツァ美唄

以前から行ってみたいと思っていたアルテピアッツァ美唄に行ってきました.美唄市出身の世界的彫刻家・安田侃(やすだ かん)氏の彫刻が並ぶ芸術空間です.
アルテピアッツァ美唄01

アルテピアッツァ美唄02

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水越武写真展

北海道立釧路芸術館「大地への想い 水越武写真展」が開かれています.私は16日の日曜日,ご本人が作品について説明してくれる「アーティスト・トーク」にあわせて行って来ました.
水越さんは現在弟子屈町在住ですが,世界中の大自然を撮り続けている写真家です.今回はその代表作200点あまりを一堂に紹介する展覧会で11月15日まで開かれています.(月曜休館)
水越武写真展チケット

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フランダースの犬

ベルギーやオランダはヨーロッパの中では比較的小さな国ですが,とても美しい魅力的なところです.周りをイギリス・フランス・ドイツなどの大国に囲まれていて,とても国際色が豊かな感じがします.おみやげやさんに行っても店主のおじさんが平気で5ヶ国語くらい話します.島国の日本人には信じられないことです.
アントワープ グロート・マルクト
画像はベルギーの小都市・アントワープです.

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バックパッカーのオアシス・カトマンドゥー

ネパールはアジアを旅するバックパッカーにとってオアシスのような休憩地です.陸続きのインドもとても魅力的な国ですが,インドを長く旅してネパールに行くと自分がいかにインドで緊張していたのかがわかります.それほどネパールは心の休まる国です.
カトマンドゥの子供達
そのネパールの首都がカトマンドゥです.

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優雅に繊細に

先の月曜塾例会では京都の佳水園に泊まってきた三浦さんが,その時の写真を解説してくれました.巨匠・村野藤吾が設計した数寄屋建築です.見所がいっぱいあってとても勉強になりました.
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画像は去年の暮れ,東京に行った際に見てきた旧千代田生命本社ビル(現在は目黒区役所)で,1966年竣工の村野藤吾設計の建物です.

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音楽の都ウィーン

今日も私の大好きな街を取り上げます.オーストリアの首都ウィーンです.この街は見所がありすぎて困ってしまうのですが・・・.
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ウィーンといえば音楽の都,これはウィーン国立オペラ劇場です.残念ながら私が行ったときウィーンオペラは日本に公演に行っていました.ですからフォルクスオパーのほうで,ヨハン・シュトラウスの「ウィーン気質」というオペレッタを観てきました.ことばは当然わかりませんが,とても楽しかったです.日本ではクラシック音楽はなんだかとても高尚なもののように思われているところがありますが,ウィーンでは誰もが楽しむ大衆芸能なのだいうことを実感しました.

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ウィスキー蒸留所

スコットランドのウィスキー蒸留所ではもちゃんと「検疫部長」という役職をもっているそうです.というのもウィスキーの原料である麦芽をネズミから守る役割をしているからです.
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聖ミカエル教会

札幌に巨匠アントニン・レーモンド設計の建築があります.写真の聖ミカエル教会です.
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パンテオン

映画「ダ・ヴィンチ・コード」が話題になっていますが,その原作者ダン・ブラウンの「天使と悪魔」という本もとてもおもしろいです.新しいローマ教皇を選出するコンクラーヴェを機にヴァチカンとローマ市内を舞台に物語は繰り広げられます.去年この本を読み始めた時,実際にローマ教皇の交代があり,とても興味深く思いました.
舞台のひとつに登場するのが写真のパンテオンです.
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敷地を見に行く

設計を始めたらまず最初にすることが,クライアントと一緒に敷地を見に行くことです.(もちろん,設計の依頼を受ける前に一緒に見に行くこともあります.)なんともわくわくする楽しい瞬間です.また,早い段階でクライアントと敷地の状況について思いを共有しておくことは重要です.設計中,考えが行き詰まったり迷ったりしたときも再び敷地に足を向けます.「住まいづくり」の中にも記しましたが,敷地の条件を読むことは設計の出発点であり基本です.
KG邸敷地

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