本棚
私にとって現在一番の悩みは,本の置き場所が無くなりつつあることです.この悩みは本好きの私にとって一人暮らしをはじめた学生時代から今日に至るまで,繰り返しつきまとってきました.とにかく増える一方なので,仕方ありません.
画像のNS邸では,あらかじめかなりの蔵書があるとお聞きしていたので,できる限り本棚を作りました.
窓は最小限にして,壁は本棚に利用しています.ただし,トップライトを設けて採光は充分とれるようにしました.吹き抜けに面した手すり部分も本棚にしてあります.気を付けなければならないのは本はかなりの重量があるので,それなりに梁などの構造強度を上げておかなければならないことです.
これはKT邸の本棚です.通常の本棚は奥行きが30センチですが,文庫本だと奥行きは11センチで充分なので,左の画像のように壁に埋め込むことも可能です.右の画像は階段の踊り場を利用して本棚を設置した例です.踊り場は天井が高くなることが多いので,それを利用して本棚にするとかなりたくさん収められることができます.ただし,地震の時は踊り場がくずれてきた本だらけになってしまうので,あくまでも本だけにして割れて怪我するようなものは置かないことが前提です.
本好きにとって悩ましいのは,本はいつでも取り出せる状態で保管したいということです.段ボール箱に詰め込んで物置にしまってしまうのでは意味がありません.しかも捨てるに捨てられず・・・というのが困ったところです.私自身は現在の住まいに越してきたときにかなり予算を使って本棚を用意したはずなのに,すでに本の行き場がなくなりつつあります.本当に困ったものです.