改修工事とフィードバック
釧路市内にある内科医院の改修工事をしました.主に中待合いと診察室の壁に腰壁をつくるという内容でした.
入院施設のあるような大きな病院ではよく壁の下の部分,つまり腰壁を上とは違う材料にしているのを見かけます.あれは,ストレッチャー(患者さんを寝たまま運ぶ車輪のついた担架)や車椅子がどうしても壁にぶつかり傷つけたり汚したりする事が多いので,腰壁に衝撃に強く汚れにくい材料を選ぶからです.
今回の医院では,入院施設はないのでそのような配慮は必要なかったのですが,待合室では患者さんができるだけくつろいだ気持でいられるようにと,当初から腰壁に木目調の材料を使っていました.ただし,中待合いと診察室の壁はすべてビニールクロスでした.ところが,使い出してみると中待合いで患者さんが座るところは頭がどうしても壁に接するし,診察室のベッドのところは起きあがるときなどに壁にふれるのでそのあたりだけがどうしても汚れることがわかりました.一日に何十人もの患者さんが接するのでしかたありません.
そのようなわけで,今回はそれらの部分の腰壁に抗菌性があり清掃しやすいメラミン不燃化粧板(アイカのセラール)を張ることにしました.
暖かい色の木目調にしたので,落ち着きのあるいい感じになりました.
なんだおまえはそんなことも知らなかったのかと言われそうですが,今回の改修工事でまたひとつ勉強させてもらいました.